satou05111’s blog

山形県鶴岡市で美容師やってます。

10年後、美容師の働き方はどうなってるか。

今回はいつもと違う内容のお話をしていきたいと思います。

 

 

 

 

10年後の美容師の働き方。

 

 

あくまで私の予想ですので、あまりお気になさらずに。

 

 

 

 

まず現状として

 

 

 

独立する美容師の増加と新卒者の減少。

 

 

少子高齢化、地方過疎化。

 

 

AIの発展、仕事の機械化による人件費削減。

 

 

美容師の平均所得額と離職率

 

 

この問題が今後の美容師界を大きく左右すると思います。

 

 

順に話していきたいと思います。

 

 

 

1.独立する美容師の増加と新卒者の減少。

 

 

2019年現在の、

30代前半〜後半の美容師の人口は他の年代に比べかなり多いです。

 

 

今の30代の方々が学生時代の時に、

 

木村拓哉さん主演のドラマ『ビューティフルライフ』で

空前のカリスマ美容師ブームが訪れました。

 

 

 

ドラマの影響で、テレビで当時のカリスマ美容師が取り上げられたり、

美容師がメディアに出演する事で、

美容師に憧れ、美容師を目指す方が急激に増えました。

 

 

その年代の方が現在、

 

店の店長や、幹部になってる方が多いです。

その方々が独立し始め、急激に美容室が増えている現状です。

 

 

実際に私の住んでる鶴岡市

ここ2,3年でかなりの美容室が増えました。

 

 

独立する方が増える。それはお客様にとっては選択肢が増えるので、

いい事ですね。

 

 

ただ、美容師を目指す学生の方や新卒者が年々減っている現状があります。

しかも、美容室の離職率は10年で約90〜95%と言われています。

 

 

独立をする方は二つのパターンがあります。

 

1.いずれ個人事業主から会社にして、従業員を雇いたい方。

2.一人で経営し、自身のペースで仕事をしていく方。

 

 

大体はこのどちらかです。

 

 

 

昔とは違い、今や給与や福利厚生などが重要視されている時代です。

 

 

そして更に新卒者が減少している。

 

独立して一人で売上げれる数字は限界があります。

アシスタントを雇うとなると、それなりの人件費がかかります。

 

中々厳しい時代になってきてますね。

 

 

 

2.少子高齢化と地方過疎化。

 

 

この二つは美容界以外でも問題視されている事ですね。

 

 

少子高齢化によるお客様の年齢層が高くなってきている事。

地方過疎化による人口の減少で、お客様の数も減っている事。

 

 

それに対しての美容室の数。

全国でなんと約24万店舗あると言われています。

 

 

全国のコンビニエンスストアの数より多いです。

コンビニ→約5万8千店舗

 

 

コンビニの約4倍の数の美容室が全国にある事になります。

 

 

恐ろしい数ですね。

 

 

 

 

3.AIの発展、仕事の機械化による人件費削減。

 

 

最近よくAIの話題を目にしますが、

美容室にも10年以内にAIが搭載されると思われます。

 

あくまで私の想像ですが、

 

 

カラー配合の自動計算化。

お客様の髪の毛の状態を把握できる機能など。

 

色々簡略化されていくと思います。

 

 

ただ、カットやカラー塗布やパーマの巻きなどの技術に関しては、

機械化されるのはまだまだ先になると思われます。

 

 

現状として、自動シャンプーによる仕事の機械化は

現在の美容室でも存在します。

 

 

 

 

4.美容師の平均所得額と離職率

 

平成29年賃金構造基本統計調査

 

20代の平均年収:男性211万円、女性205万円

30代の平均年収:男性310万円、女性265万円

40代の平均年収:男性342万円、女性260万円

50代の平均年収:男性322万円、女性259万円

 

となっています。

 

正直、他の職業に比べるとかなり低いです。

 

 

アシスタントや下積み時代などは生活するのもギリギリ。

親に仕送りしてもらってる。服も買えない。毎日朝は食パンだけ。など

 

 

全員ではないですが、過酷な生活をしている方もいらっしゃいます。

 

 

私自身もアシスタント時代はウィッグ代やハサミなどにかなりの額を投資しました。

 

 

それ程までに毎日が精一杯でした。

 

 

周りの友達と比べても、比にならないくらい給与の差があったのを

今でも覚えてます。

 

 

それに一人暮らしをしていれば、家賃。光熱費。食費。

 

 

それが約2〜3年続きます。

 

 

いざスタイリストになってもすぐお客様がつく訳もなく、

何の為に美容師になったんだろう。と落胆し、

美容師を辞めていった方を何人も見てきました。

 

 

そんな状況下で、隣の芝生が青く見えてしまうのは仕方ない事かもしれないです。

 

 

 

ただ、その現状を変えない事には

美容師の離職率や低所得の問題を解決できないのも事実です。

 

 

最近ではようやく、福利厚生や給与の見直しをしている店も増えてきました。

ただ、それもごく一部のサロンです。

 

 

若い人達が美容師を楽しいと思える環境を作らなければ、

10年後美容師を目指している人や、美容師を続けてる人達は

かなり減少すると思われます。

 

 

 

一度、美容師の働き方を見直すべきだと私は思っております。

 

 

 

 

 

まとめ

 

今、学生の方やこれから美容師を目指している方に夢を与えるのも

僕ら美容師のできる仕事だと思ってます。

 

 

 

10年後、美容師を目指したいと方が増えるように、

今何をするべきなのか。

 

給与なのか?福利厚生なのか?技術力の向上なのか?

店舗の拡大なのか?フリーランスなのか?独立なのか?

 

 

正解はないですが、

少しでも美容業界をよく出来るように、

 

 

 

この問題と向き合っていかなければと感じています。

 

 

 

2019.9.16