satou05111’s blog

山形県鶴岡市で美容師やってます。

酸熱式トリートメントって?

酸熱式トリートメント。

 

 

ホットペッパーInstagramなどで目にしたことがある方もいらっしゃるかと思います。

 

 

 

今回は酸熱式トリートメントって何?とゆう素朴な疑問を解決していきます。

 

 

 

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酸熱式トリートメントとは

  • 髪質改善ができる。
  • 髪の毛の根本の内部補修。
  • 所要時間1時間〜1時間半くらい
  • 持ちが約1ヶ月〜1ヶ月半。

 

 

 

酸熱式トリートメントと従来のトリートメントの違いとは?

 

 

まず、髪の毛は人の体と同じように

 

 

表面に皮膚→キューティクル

次に肉(真皮)→コルテックス

内部に骨 → メデュラ

 

と大きく三個の構造に分けられます。

 

 

今までのトリートメントは、内部まであまり浸透しておらず

したとしても取れやすい、定着しにくい。とゆうのが課題とされていました。

 

 

しかし、酸熱式トリートメントは

今までのトリートメントの理論と少し違い、

内部のコルテックスにより浸透する事が可能になりました。

 

 

なぜ、可能になったのか?

 

 

これには様々な理論が絡んでくるのですが、

私自身が一番大きい要因として考えているのが

 

 

PHコントロールによるもの。だと思います。

 

※髪の毛→弱酸性です。

 

 

酸熱式トリートメントをする上で工程として様々な薬品を使います。

 

 

手順をざっくりと説明すると、

 

 

一番最初に髪の毛の状態を整えます。

 

 

次にPH調整を行い、髪の毛を弱酸性から中性orアルカリ性寄りにします。

 

 

これを微還元とも呼びます。

 

 

中性orアルカリ性寄りにする事で、髪の毛が膨潤、軟化します。

 

 

それによって髪の毛にトリートメントが吸収されやすくなります。

 

 

 

ただ、それだけだと髪の毛が膨潤、軟化しっぱなしなので、

 

トリートメントがすぐ抜けてしまう為、髪の毛を元の状態に戻さないといけません。

 

 

ただ、忘れていけないのが、髪の毛は死んだ細胞です。

 

 

一度ダメージが出てしまったら、皮膚や骨とは違い決して元には戻らないです。

 

 

 

微還元する事で、キューティクルも開きます。

つまり、髪の毛にも多少は負担があります。

 

ただ、その負担とゆうのもほんの少しです。

 

 

なぜなら、微還元だからです。

 

 

カラー剤やパーマ剤などは、完全にアルカリ性に傾かせてから

色を入れたり、パーマのウェーブを形成させます。

 

そうしないと色が内部まで、浸透しないからです。

 

 

では何故、

酸熱式トリートメントは内部まで浸透するのか?

 

 

 

逆に考えてみるとよくわかるんですが、

髪の毛が傷んでない人ってトリートメントする必要ないですよね?

 

 

つまり既に、ダメージによってキューティクルが開いていたり、

アルカリ性に傾いていたりする為

 

 

 

多少の還元力でも内部までトリートメントが浸透する。とゆう仕組みです。

 

 

 

その髪の毛が膨潤、軟化している間に

 

 

補修成分を中まで浸透させて、その後髪の毛を元の弱酸性に戻す薬を使います。

 

 

この時に生ケラチンとゆう、髪の毛にとって物凄く相性のいい成分を入れます。

 

 

それにより、トリートメント成分が落ちずらく、定着しやすい。

とゆうことになります。

 

 

 

生ケラチンとは?

髪の健康を取り戻したい方にオススメの、髪の主成分“ケラチン"を配合した補修液です。2種類のケラチン(生ケラチン加水分解ケラチン)を配合し、髪の内と外からダメージ部分を補修して保護機能を高め、継続して使用することで髪の“きれいレベル"を上げていきます。

 

 

 

 

要約すると、失ったキューティクルを

生ケラチンによって、擬似キューティクルとして補う事が出来ます。

 

 

 

キューティクルが失われている状態だと、

どんなにトリートメントをしても、速攻抜けてしまいます

 

 

 

 

ブリーチをしてる方や、過度にダメージをしている方は

特にキューティクルが失われています。

 

 

 

 

その為、色やトリートメントが定着せずすぐ落ちてしまいます。

 

 

 

 

その生ケラチンの働きによって、トリートメントをしっかり補強する事が出来ます。

 

 

 

 

酸熱式トリートメントのデメリット

 

酸熱式トリートメントの、唯一弱点があります。

 

 

カラーとの相性が悪いです。

 

 

特にアッシュ系の色は落ちやすくなってしまいます。

 

 

多少ですが、微還元を行うことにより

キューティクルが開いて色落ちしてしまうとゆう事が挙げられます。

 

 

またトリートメントを定着させる為に高温のアイロンを使用するのですが、

それによって色が抜けてしまいます。

 

 

私個人としては、カラーとカラーの間にトリートメントをしていただく事が

おすすめかと思います。

 

 

カラー →1ヶ月後トリートメント →1ヶ月後カラー

 

 

そうする事で、ある程度の色落ちを防ぐ事が出来ると思います。

 

 

 

 

酸熱式トリートメントの今後について。

 

 

私の地元鶴岡では、まだ酸熱式トリートメントをしている美容室が

かなり少ないと思われます。

 

 

また、酸熱式トリートメントの理論もしっかり理解した上で、

施術をしないと効果が発揮されない難しい技術でもあります。

 

 

 

ただ、ダメージやパサつきに困っているお客様に

必ず必要とされてくる技術だとも思っております。

 

 

少しでも悩んでいる方が改善されるように、

今後も研究していかなければと感じてます。

 

 

 

2019.9.11

 

 

 

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