酸熱式トリートメントって?
酸熱式トリートメント。
ホットペッパーやInstagramなどで目にしたことがある方もいらっしゃるかと思います。
今回は酸熱式トリートメントって何?とゆう素朴な疑問を解決していきます。
酸熱式トリートメントとは
- 髪質改善ができる。
- 髪の毛の根本の内部補修。
- 所要時間1時間〜1時間半くらい
- 持ちが約1ヶ月〜1ヶ月半。
酸熱式トリートメントと従来のトリートメントの違いとは?
まず、髪の毛は人の体と同じように
表面に皮膚→キューティクル
次に肉(真皮)→コルテックス
内部に骨 → メデュラ
と大きく三個の構造に分けられます。
今までのトリートメントは、内部まであまり浸透しておらず
したとしても取れやすい、定着しにくい。とゆうのが課題とされていました。
しかし、酸熱式トリートメントは
今までのトリートメントの理論と少し違い、
内部のコルテックスにより浸透する事が可能になりました。
なぜ、可能になったのか?
これには様々な理論が絡んでくるのですが、
私自身が一番大きい要因として考えているのが
PHコントロールによるもの。だと思います。
※髪の毛→弱酸性です。
酸熱式トリートメントをする上で工程として様々な薬品を使います。
手順をざっくりと説明すると、
一番最初に髪の毛の状態を整えます。
次にPH調整を行い、髪の毛を弱酸性から中性orアルカリ性寄りにします。
これを微還元とも呼びます。
中性orアルカリ性寄りにする事で、髪の毛が膨潤、軟化します。
それによって髪の毛にトリートメントが吸収されやすくなります。
ただ、それだけだと髪の毛が膨潤、軟化しっぱなしなので、
トリートメントがすぐ抜けてしまう為、髪の毛を元の状態に戻さないといけません。
ただ、忘れていけないのが、髪の毛は死んだ細胞です。
一度ダメージが出てしまったら、皮膚や骨とは違い決して元には戻らないです。
微還元する事で、キューティクルも開きます。
つまり、髪の毛にも多少は負担があります。
ただ、その負担とゆうのもほんの少しです。
なぜなら、微還元だからです。
カラー剤やパーマ剤などは、完全にアルカリ性に傾かせてから、
色を入れたり、パーマのウェーブを形成させます。
そうしないと色が内部まで、浸透しないからです。
では何故、
酸熱式トリートメントは内部まで浸透するのか?
逆に考えてみるとよくわかるんですが、
髪の毛が傷んでない人ってトリートメントする必要ないですよね?
つまり既に、ダメージによってキューティクルが開いていたり、
アルカリ性に傾いていたりする為、
多少の還元力でも内部までトリートメントが浸透する。とゆう仕組みです。
その髪の毛が膨潤、軟化している間に
補修成分を中まで浸透させて、その後髪の毛を元の弱酸性に戻す薬を使います。
この時に生ケラチンとゆう、髪の毛にとって物凄く相性のいい成分を入れます。
それにより、トリートメント成分が落ちずらく、定着しやすい。
とゆうことになります。
生ケラチンとは?
髪の健康を取り戻したい方にオススメの、髪の主成分“ケラチン"を配合した補修液です。2種類のケラチン(生ケラチン・加水分解ケラチン)を配合し、髪の内と外からダメージ部分を補修して保護機能を高め、継続して使用することで髪の“きれいレベル"を上げていきます。
要約すると、失ったキューティクルを
生ケラチンによって、擬似キューティクルとして補う事が出来ます。
キューティクルが失われている状態だと、
どんなにトリートメントをしても、速攻抜けてしまいます。
ブリーチをしてる方や、過度にダメージをしている方は
特にキューティクルが失われています。
その為、色やトリートメントが定着せずすぐ落ちてしまいます。
その生ケラチンの働きによって、トリートメントをしっかり補強する事が出来ます。
酸熱式トリートメントのデメリット
酸熱式トリートメントの、唯一弱点があります。
カラーとの相性が悪いです。
特にアッシュ系の色は落ちやすくなってしまいます。
多少ですが、微還元を行うことにより
キューティクルが開いて色落ちしてしまうとゆう事が挙げられます。
またトリートメントを定着させる為に高温のアイロンを使用するのですが、
それによって色が抜けてしまいます。
私個人としては、カラーとカラーの間にトリートメントをしていただく事が
おすすめかと思います。
カラー →1ヶ月後トリートメント →1ヶ月後カラー
そうする事で、ある程度の色落ちを防ぐ事が出来ると思います。
酸熱式トリートメントの今後について。
私の地元鶴岡では、まだ酸熱式トリートメントをしている美容室が
かなり少ないと思われます。
また、酸熱式トリートメントの理論もしっかり理解した上で、
施術をしないと効果が発揮されない難しい技術でもあります。
ただ、ダメージやパサつきに困っているお客様に
必ず必要とされてくる技術だとも思っております。
少しでも悩んでいる方が改善されるように、
今後も研究していかなければと感じてます。
2019.9.11
Instagram→ID satou05111