アッシュ系カラーの考え方とコツ
今回はアッシュ系カラーの秘密についてお話しします。
よくブリーチ無しで出来るアッシュ系カラーをインスタなどで
目にしたことあるかなと思います。
これはブリーチありのカラーです。履歴ブリーチ全頭一回。
Before 明度14Lv〜
After
こちらがブリーチ無しのカラーです。
Before 明度根元10Lv 毛先13Lv
二つの写真で大きく違うのが、
1枚目の方が茶色味を感じないと思います。
また色の透明感の違いが出てますね。
ただ、どちらもベージュ系のカラーにしてるんですが、
実は状態が少し似てます。
1枚目から解説していきます。
ブリーチを一度使用している為、
全体の赤みが抜けているのが伝わるかと思います。
色としてはオレンジ寄りの黄色。
このオレンジと黄色を消すことによって透明感のあるベージュが
出来る仕組みなんですが、その割合がかなり難しいです。
ここは美容師さんの経験と理解力が試されるところですね。
まず、
髪の毛は黄色〜白に近ければ近い程、色が鮮やかに入りやすいです。
白の画用紙に対して色を塗ったら、そのままの色になりますよね。
茶色の画用紙に青を載っけたら青になるのか？
答えは、NOです。
なぜか？茶色が青を邪魔して青にならないですよね。
髪の毛を染めるイメージとしてはそんな感じです。
ブリーチ無しでグレージュにしたいとお客様に言われて、
赤茶色ベースの髪に対して、
グレーやシルバー系のカラーを使って
ただの茶色になったという失敗談をよく耳にします。
原理を理解していれば、お客様が求めている色に完全にはならなくとも
近づける事はできます。
要約すると、ブリーチしている髪に対しての方が
色が入りやすいのと、原色や淡い色にしやすいです。
なので、アッシュ系のカラーやベージュのカラーをした時に
茶色味が感じずらく柔らかい色になるという原理です。
2枚目について解説していきます。
2枚目の色を染める前の色に関しては、根元や中間の色味がオレンジ味が強いです。
毛先に関しては、すでに黄色っぽい感じになっているのがわかるかと思います。
↓
これに対してどう染めていくとベージュっぽくなるのか？
オレンジを消して、黄色を消せば、ベージュになります。
オレンジの反対色は青、黄色の反対色は紫。
その二つの色をどう配合するのかで
ブリーチ無しでもブリーチしたかのような透明感を出せます。
カラー剤は本来、
暗くなれば暗くなる程、濃い色→青
明るくなればなる程、薄い色→水色
になります。
オレンジを消したいけど、明るさも欲しいから明るい青系の色を使えば
ベージュになる！
だとオレンジ味が消えずに、ただの茶色っぽい感じになってしまいます。
それぞれのカラー剤の特徴を上手く利用することが、
綺麗に染まる秘訣です。
アッシュ系やベージュ系にしたいけど中々思った通りにならない。
カラー剤や髪質のせいでは無く、実は考え方だったりします。
元々赤みが気になってる方や、思った色にならなくてお悩みの方
是非相談いただければと思います。
2019.9.15
